周辺視野を鍛える
各種銘柄を調べるとき、どうしても自分が買いたい・売りたい銘柄ばかりを深掘りしてしまい勝ちですが、その周辺の銘柄や景気の趨勢を表すような銘柄のチェックも同様に極めて重要であることを感じました。
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- 銀行救済のため市場にドルが一気に供給された。NASDAQは2020年12月以来ベストのパフォーマンスだが大丈夫なのか。
- 毎日リセッションの兆しを探している。銀行の破綻が複数あったわけだから。
- ボストンプロパティズ(オフィス貸し):景気が悪くなればオフィス需要は減少する。だが顧客が列をなしているという。
- マリオットバケーション(タイムシェア=リゾートホテル等のオーナーシップのシェアリング):不景気のときにバケーションのためのシェアなんかしない。この四半期で売上12%増。通年のガイダンスもよい。
- ベッドバス&ビヨンド(リテール):不景気になれば財布の紐は固くなる。でもあのダメダメのベッドバスでもまだ潰れていない。
- フェデラルリアリティ(ショッピングモールのリート):カンファレンスコールではここ最近で最も強いといっている。ショッピングモールの占有率は96%。そんなリセッションあるか。
- オートメーション(自動車リテール):今年に入って2割以上株価は上がっていてまだPER6倍程度。お金を借りにくくなったら車は売れなくなるんじゃないのか。
- プロロジス(eコマース・物流の投資信託):こちらも顧客で埋まっている。
- ペイチェックスのCEO(中小企業の会計サービス):弱いところが見つからない。先行きに楽観的。
- まだ十分な時間が経っていないからだろうか。でもずっと前からリセッション入りは避けられないと言われていなかったか。しかし現状、ほとんどの人の状況は素晴らしい。
- お菓子のクランチを食べながらクレジット危機(=クレジットクランチ)が見つからないよ、と言っているシーン。
クランチ(=お菓子)を食べながらクレジット・クランチの予兆が見つからないよと余裕をぶっこいていると、これがいいフラグになっちゃわないか心配にはなりますが、ずっと言われている雇用の強さ、サービスの強さは健在で、同時に言われているリセッション懸念が具体的にどこにあるのか、といったところですね。
となるとシリコンバレーバンクやクレディ・スイスの破綻は、一部の異常なポジションを取っていた銀行がマネーゲームを仕掛けられて信用を失い失墜していっただけのようにも思えてきます。そのため応急措置によって市場全体のクラッシュが避けられ、かつリセッションの傾向が今のところみられないとなると、ゴルディロックスシナリオもあるのかもしれませんね。
なんにせよコロナ禍後の米国による超絶ジャブジャブ金融緩和の影響でインフレにもなっていますがお金は潤沢に回っているのは事実であるようです。この流れが詰まってくればリセッションなわけですが、まだその兆候はみられないということですね。